二極化が進む中で「価値を引き上げる」存在になりたい

ストラテジットに興味を持っていただいたポイントを教えてください。

アプリを作りたいとは以前から思っていたのですが、弊社にはエンジニアがいないので、工数の面もコストの面も難しい。そんなときにSaaS事業者向けiPaaSである「Master Hub」のコンセプトを聞いて、私たちが一番やりたいことに近いと感じたんです。カスタマイズ前提のサービスなので、こちらはシステムを考えるだけで形にしてくれるな、と。

原価計算とか建築業界ならではの会計とか、細かいところに特化したSaaSが増えてきていますが、こうしたサービスを将来的に全部つなげていけたら、「本当に使えるアプリ」が量産できると思っているんです。そうした部分を、ストラテジットさんと一緒に作っていけたらと可能性を感じています。

今回、Brownies Works導入でストラテジットと一緒にやってみていかがでしたか?

要件書をガチガチに書かなくても打ち合わせで意図を汲んでくれて、それで進んでいったのはとてもよかったですね。非常にスピーディーにできました。あえて課題を挙げるとすると、お互いに仕様書が甘い部分があったので、要件設定シートみたいなものを作って、差異がないことを確認しながら進めていくとよりよかったかなと思います。

最後にSaaSや御社のこれからについて考えていることを教えてください

SaaSによって、大企業しか使えなかったサービスが下の方に降りてくる流れは、間違いないでしょう。そこで足りないのが、「どう使っていくのか」「何が足りないのか」といったことを把握して形にしていく「設計力」です。1,000人規模以上の大企業ならひとりぐらいできる人がいるかもしれませんが、中小企業だとそんなスキルをもった人が中にいる可能性はほぼゼロです。でも、そこで変なITコンサルが入って騙されてほしくなくて、そのための啓蒙活動もしたいと思っています。

また、バックオフィスの働き方は、アナログなことをやっていて衰退していく人たちと、スマートな方向に進んでいく人たちとにニ極化していくことが明らかです。もちろん、アナログで仕事をしていても評価されず、給料も上がりません。アナログでいいことなんて、何もないんです。では、アナログから上に上がりたい人も含めて、その中間層をどうするかを考えなくてはなりません。そこで、プログラマーためのプログラミングスクールのような、バックオフィス版の育成プログラムが作れれば、流れを変えられるのではと考えています。

リベロ・コンサルティングとしては、それを実践する場としてBrownies Worksがあって、それらを統合するロジックとして業務設計コンサルがあって、それらをうまくつないでいきたいですね。バックオフィスの進化は経営全体の中であまりにも遅れているので、セールスフォースがマーケティングや営業の価値を引き上げたように、バックオフィスの価値を高めることはできれば、日本の企業もまだまだ伸びていけるだろう。そんな風に考えて、社会インフラとしてしっかり提供できるような形に、そして相談してもらえるような立ち位置になりたいと思っています。