グローバル企業にNetSuiteが選ばれる理由 ~グローバルビジネスを成功に導くERP~

グローバルビジネスにおいて、スピードと柔軟性が成功の鍵となってきます。複数の国や地域に拠点を持ち、異なる通貨、税制、商習慣に対応しなければならないグローバル企業にとって、バックオフィスの効率化と可視性の確保は喫緊の課題です。こうしたニーズに応えるERP(統合基幹業務システム)として、NetSuiteは多くのグローバル企業に選ばれ続けています。

本記事では、グローバル企業に有用なNetSuiteの主要機能を紹介していきます。

グローバルビジネスにおけるERP選定のポイント

グローバルビジネスにおけるERPシステムの選定ポイントは様々ですが、その中でも重要な5つのポイントについてご説明します。

多言語・他通貨・多国会計対応

財務・会計・購買・在庫など基幹業務全体を担うことから、言語・通貨・会計基準の差異が大きな障壁になります。そのため、選定対象となるシステムがどこまで対応しているかを入念に確認する必要があります。

全社の可視性と各国の最適性

全社の可視性:世界をまたぐことになるため、本社からはシステム上で全体が可視化されている必要があります。統合レポート機能(全拠点の売り上げ、PLのリアルタイム集計など)があるかも確認しておくと良いでしょう。

各国の最適性:本社目線だけでなく、各国現地法人が自国に合った運用ができるかどうかも重要なポイントです。各国の税制(電子インボイス、VAT、GST)、日本であれば電子帳簿保存法やe-Taxなどの規制に対応しているかどうかを確認します。

上記に加え、ロールベースのアクセス制御で、国・部門ごとに機能制限が可能なシステムもあります。

システムの拡張性(外部システム連携、カスタマイズ)

グローバルビジネスにおいて、外部システムとの連携は必須と言っても過言ではありません。APIベースのデータ連携が可能か、外部システムとのインターフェース管理は可能か、といったポイントは非常に重要です。

外部連携ももちろん重要ですが、そのERPシステム単体で、どこまで柔軟に対応できるかも確認が必要です。特に、ノーコードまたはローコードでカスタマイズができるようなシステムであると、自社の業務によりマッチした運用ができるようになります。

システムの稼働環境

クラウドERPか、オンプレミスかの選択も必要となります。ただし、拠点ごとにITリソースが異なることを鑑みると、クラウド化はグローバル展開を加速すると言えるでしょう。

クラウドERPのメリットは、短い期間で導入ができることや、常に最新版を利用できること、また、グローバルアクセスが可能であることが挙げられます。しかし、注意しなければならない点としては、データ保管場所の規制確認が必要であったり、カスタマイズに制約がかかる可能性があったりといったことが挙げられます。

導入支援とサポート体制

ERP導入は、場合によっては数年規模という長期プロジェクトとなります。そのため、グローバル支援とローカル支援の両方が必要になります。

導入支援:グローバルでの導入支援経験やノウハウを持つベンダーまたはSIerを選定すると、安心して導入が進められます。

サポート:各国に拠点がある、もしくは24時間365日対応のヘルプデスク・障害対応体制があるとベストです。

グローバル企業に有用なNetSuiteの主要機能

前項では、グローバルビジネスにおけるERPの選定ポイントをご説明しました。
そのような必要要件をNetSuiteがどのように満たし、どういった導入効果があるのかを、主要機能とともに解説します。

多言語・多通貨対応

  • 複数の言語に対応(日本語・英語・中国語など)
  • 多通貨に対応し、為替レートの管理が可能(レートの自動更新も可)
  • 地域ごとの表示や入力インターフェースの自動切替ができ、各国拠点での操作性も高い

各国の会計基準・税制への準拠

  • 各国の税制(VAT、GST、消費税など)や法定レポートに対応
  • マルチブック会計機能により、単一取引で複数の会計基準に仕訳を自動適用(例:IFRSと日本基準の同時記帳)
  • 各国の商習慣に対応したローカライズも標準機能で配備

複数拠点・法人の統合管理

  • 子会社や事業部門を1つのアカウント内で統合管理
  • 各拠点ごとの通貨・言語・会計基準を保持しつつ、本社からの統制も可能
  • 連結財務諸表、内部取引の管理も可能

リアルタイムな可視化とダッシュボード

  • グローバル全体のKPIや財務状況をリアルタイムで可視化
  • 拠点別の売上や利益、在庫の動きも確認可能
  • 各ユーザーに最適化されたダッシュボード表示

業務の標準化とロールベースの操作

  • 標準化されたワークフローによって、国・地域を超えて業務プロセスを統一
  • ロール(役職)ベースでアクセス権限や作業内容を制御

柔軟なカスタマイズと拡張性

  • SuiteScriptやSuiteFlowによるノーコード/ローコード開発
  • 各国特有の業務プロセスにも柔軟に対応
  • API連携や外部システム統合も容易(Salesforce、Shopifyなど)

グローバルビジネスに対応したERPパッケージ3選

最後に、NetSuiteを含めたグローバルビジネスに対応しているERPパッケージの3選をご紹介します。

NetSuite

NetSuiteは、Oracleが提供するクラウドベースのERPスイートであり、会計・財務・販売・購買・在庫管理・CRMなど、企業の基幹業務を統合的に管理できるSaaS型ERPです。
特にグローバル中堅〜大企業や、成長志向のスタートアップに選ばれており、200カ国以上・37,000社以上に導入されています。

SAP S/4HANA

SAP S/4HANAは、SAPが提供する次世代ERPスイートで、インメモリデータベース「SAP HANA」を基盤とし、リアルタイムな業務処理と高度な分析が可能です。
世界最大級のグローバル企業の多くが採用しており、製造・物流・金融・公共など、業界特化型ERPとしても高く評価されています。

Dynamics 365

▽画像出典元:「Dynamics365」公式サイト

Dynamics 365は、Microsoftが提供するクラウドベースの統合業務アプリケーション群で、ERP(財務・販売・在庫など)とCRM(営業・マーケティング・サポートなど)を統合的に提供しています。
中堅〜大企業向けに柔軟な構成ができ、Office 365やAzureとの高い親和性を強みに、世界中の企業に導入が進んでいます。

まとめ

グローバル展開する企業にとって、ERPは単なる業務システムではなく、経営戦略を支える基盤そのものです。NetSuiteはその柔軟性、拡張性、そしてグローバル対応力において、他の追随を許さないクラウドERPです。変化の激しい国際市場で競争力を保つために、NetSuiteという選択肢は極めて合理的であり、多くの企業がその価値を実感しています。

おわりに

私たちの導入支援サービスでは、専門のコンサルタントが企業様のERP導入をサポート、計画から運用、フォローアップ、オンプレミスや他システムとの連携に至るまで、一貫したサービスを提供いたします。詳しくは、お気軽にお問い合わせください。

 

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この記事を書いた人

株式会社ストラテジット