RPA(ロボティックプロセスオートメーション)とは?RPAでできることを解説、RPAツールも紹介

近年、テレワークの推進やDX推進の加速などと働き方改革が急速に行われておりますが、RPAという言葉は聞いたことがありますか?

日本の経済界だけでなく世界でも注目されているツールであり、
2019年度のRPA市場規模は事業者売上高ベースで前年度比56.7%増の529億7,000万円に上り、大手企業を中心にまだまだ力強い成長を見せています。
▼参考:矢野経済研究所「RPA市場に関する調査を実施(2020年)」より

そんな国内外で注目されているRPAとは何かを掘り下げていきます。

RPAとは

RPAとは

RPAとは、「ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)」の頭文字を取った単語であり、
ソフトウェアロボットを使って人間の作業を模倣する技術です。

これにより、作業の自動化や効率化が実現され、人間よりも速く、一貫性のある処理が行われます。
日本の経済界では、労働力不足や生産性の低下への対処としてRPAが注目されており、主に事務作業の自動化に活用されています。

RPAでできること

一般的にRPAは、繰り返しの業務やデータ処理など、人間が行うと時間のかかる作業を得意とします。
また、ルーチンなタスクの自動化やデータの識別・抽出、定型的な処理の実行などに優れています。

総務省によるとRPAができることには3つのレベル分けがされており、上記は「クラス1」=定型業務を指しています。
現在 提供されているRPAのほとんどがこのクラス1に属するとされています。

RPA自動化レベル

「クラス2」は、Enhanced Process Automationつまりクラス1の定型業務から発展したものであり、クラス1では実現できなかった非定型業務の一部も自動化が可能になります。

そして「クラス3」はCognitive Automationと呼称され、クラス2よりさらに高度なレベルとなり、AIや機械学習などの技術を組み合わせて複雑な業務や意思決定をも自動化します。

RPAの限界

RPAは反復的な業務を自動化するのに役立ちますが、複雑な判断や創造的な業務には適していません。

たとえば、営業担当者が顧客との折衝中に必要な判断や交渉は、その場の状況や顧客のニーズに応じて行われるため、RPAで自動化することは難しいです。

また、クリエイティブなコンテンツ作成や問題解決にもRPAは適していません。
マーケティングチームが新しいキャンペーンのアイデアを考えたり、技術チームが複雑なシステムの問題を解決する際には、創造性や柔軟性が求められるため、RPAでは対応できません。

RPAはルールに基づいた業務の自動化を目指していますが、人間の洞察力や判断力が必要な業務には適していません。
しかし近年は、AIや画像解析の技術と掛け合わせることで前述した「クラス3」レベル=意思決定をも可能とするPRAも開発されつつあり、RPAでできることの幅の広がりが予測されます。

RPAのメリット

RPAのメリットとして、繰り返しの作業が自動化されることで、従業員はより重要な業務に時間を割くことができます。

そして、人的なミスが軽減されるため高い精度で作業を行われ、組織全体の業績が改善しコスト削減にもつながります。

業務効率化と生産性向上

RPAにより、繰り返しの作業やルーチンなタスクを自動化することで、従業員の負荷が軽減され、業務効率が向上します。

人的ミスやコストの削減

RPAは高い精度で作業を実行し、人的ミスを減らします。また、自動化により効率が向上するため、コスト削減にもつながります。

コアな業務へのリソース配分

RPAによってルーチンな作業が自動化されることで、従業員はより重要な業務に集中することができます。
結果として、組織の成長や競争力強化につながります。

残業時間の削減

RPAによって作業の自動化が進むため、従業員の残業時間が減少します。
働き方改革を推進し、従業員のワークライフバランスを向上させることができます。

業務品質の向上

RPAは一貫性のある作業を行うため、業務品質の向上に貢献します。
ミスやエラーが減少し、顧客満足度が向上します。

業務プロセスの可視化

RPAによって業務プロセスが自動化され、作業の進捗や運用状況が可視化されますので、効率化や改善が容易になります。

人手不足の解消

RPAによって単純な作業が自動化されるため、人手不足の課題に対処することができます。

RPAのデメリット

生産性向上やコスト削減等のメリットがありますが、使い方によっては業務停止や情報漏えいなどのリスクがあります。
そんなリスクを回避するために、具体的な詳細は以下で解説いたします。

複雑な業務には適さない

RPAはルールに基づいたタスクを処理するため、複雑な判断や創造性が必要な業務には適していません。

インフラ依存

RPAは特定のシステムやアプリケーションに依存しています。
そのため、システムの変更やアップデートが行われた際に、RPAの設定を変更する必要が生じることがあります。

導入コストと時間

RPAの導入には専門的な知識や設定が必要であり、導入にかかるコストや時間が大きくなる場合があります。

セキュリティリスク

RPAは自動化されたプロセスを実行するため、セキュリティ上のリスクを伴うことがあります。
特に、機密性の高い情報を処理する場合には慎重な対応が必要です。

適用範囲の限定

RPAは特定のタスクやプロセスの自動化に適していますが、すべての業務に適用できるわけではありません。
特に、非構造化データや判断が必要な業務には適用が難しい場合があります。

代表的なRPAツールの紹介

RPAツールの一例をご紹介します。

UiPath

UiPath公式

▽画像出典元:「UiPath」公式HP

UiPathは日本国内のみならず世界中で利用されているPRAツールです。

住信SBIネット銀行株式会社や損保ジャパンといった日本の大手企業にも採用されています。
60日間の無料トライアルが用意されているので、まずはRPAを試してみたいという方にもおすすめです。

batton

batton公式

▽画像出典元:「batton」公式HP

battonは直感的に操作できるシンプルなUIと万全のサポート体制が特徴のRPAです。

なんと1ライセンスで複数PCに無制限でインストールができ、効率化ツールでよくある、結局ライセンス分の費用がかさんでしまうという問題もありません。
各社専任のカスタマーサクセスが支援してくれるため、より最適化した状態でRPAを活用できる利点があります。

WinActor

▽画像出典元:「WinActor」公式HP

WinActorは日本国内の導入実績No.1を誇る純国産RPAツールです。

NTTグループ社内で利用し改善を重ね日本企業の働き方に最適化されており、日本企業が使う初めてのRPAとしてもおすすめです。
ライセンスの形式もいくつか用意されているため、実際に使いたい機能と権限を業務に応じて振り分けられる柔軟性も見逃せません。

アシロボ

アシロボ公式

▽画像出典元:「アシロボ」公式HP

アシロボは業界最安値クラスの月額5万円~から利用できるRPAツールです。

その価格から中小企業でも導入しやすく、予算が限られる中でもとりあえず導入できるハードルの低さが特徴です。
国土交通省(海上保安庁)など公的機関での導入実績もあり、操作説明会やシナリオのダウンロードなど無料のサポートも充実しているため安心して導入することができるでしょう。

RoboTANGO

RoboTANGO公式

▽画像出典元:「RoboTANGO」公式HP

RoboTANGOは中小企業600社以上の導入実績がある国産デスクトップ型RPAツールです。

録画機能によりPC上で操作する動作を自動で記録してくれるので、ユーザーはいつもの作業をするだけでRPAを作成することが可能です。
最低利用期間が1カ月のため、業務の繁忙期・閑散期に合わせて契約ライセンス数を変更できる柔軟性も魅力です。

RPAとiPaaSの違い

RPAとiPaaS(Integration Platform as a Service)の違いについて簡単に説明します。

まず、RPAは主に人間が手作業で行うルーチン業務の自動化を目的としたツールです。
一方、iPaaSは、異なるアプリケーションやシステムを接続し、データの流れを統合するプラットフォームです。

具体的には、RPAは特定の作業を自動化することに特化しており、ルールに基づいたタスクを処理しますが、一方で、iPaaSはさまざまなシステム間でデータのやり取りを可能にし、ビジネスプロセスの効率化や情報の統合を支援します。

簡潔に言えば、RPAはタスクの自動化、iPaaSはシステム間の連携とデータ統合に焦点を当てています。

両者は異なるニーズに対応するため、適切な場面で活用することが重要です。

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この記事を書いた人

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