NetSuiteで実現する適切な在庫管理 ~3つの活用ポイント~
ビジネスの成長において、在庫管理は心臓部とも言える重要なプロセスです。過剰在庫はキャッシュフローを圧迫し、欠品は顧客満足度を低下させます。グローバル化や顧客ニーズの多様化が進む現代において、従来の管理方法では限界を迎えている企業も少なくありません。
NetSuiteは、クラウドベースのERPとして、高度かつ柔軟な在庫管理機能を提供します。
目次
在庫管理の基本
在庫管理とは
在庫管理とは、企業や店舗が商品や原材料の数量や状態を把握・管理する業務のことを指します。
主な目的は、適切な量の在庫を確保することで、販売機会の損失や過剰在庫によるコスト増を防ぎます。
在庫管理の基本プロセス
在庫管理は、主に以下のようなプロセスで行います。
- 在庫の把握
現在どれだけの在庫があるか、どの場所にあるかを正確に確認します。
- 発注管理
在庫が少なくなったら、必要な量を適切なタイミングで補充(発注)します。
- 棚卸し
実際の在庫と帳簿上の在庫が一致しているかを定期的に確認する作業を行います。
- 在庫回転率の管理
在庫がどれだけ効率よく売れているかを数値で把握し、無駄な在庫を減らします。
- 品質管理
賞味期限や劣化など、在庫の品質を維持するための管理も含まれます。
在庫管理を行うメリット
在庫管理をすることは、会社運営をしていく過程においてメリットが多いことはもちろん、必要不可欠と言っても過言ではありません。
主に以下のようなメリットがあります。
● 欠品を防ぎ、販売機会を逃さない
● 過剰在庫を防ぎ、保管コストを削減できる
● 顧客満足度の向上
● 効率的な発注と資金繰りの改善
NetSuiteによる在庫管理における3つのポイント
在庫の多拠点管理が可能
最も基本的なことですが、現在、どのような在庫が、どこに、どれだけ存在するかを正確に把握することは極めて重要です。
NetSuiteでは在庫レポートを利用することで拠点ごとの在庫状況をリアルタイムに可視化することができます。リアルタイム集計なのでこれまで在庫報告の作成にかかっていた手間やコストの削減が可能です。
さらに保存レポートや保存検索機能を利用すれば、ユーザ任意の切り口での在庫一覧の照会も可能です。
在庫の最適化が可能
ある場所に過剰在庫があるのに、別の場所では在庫切れといった問題も全拠点の在庫を可視化することでなくすことができます。
NetSuiteでは在庫移動の機能を利用することにより、必要に応じて拠点間で在庫を移動させることで、在庫の可用性を確保しつつ、在庫の陳腐化を最小限に抑えることができます。
また需要計画機能や自動発注機能と組み合わせることにより、最適な在庫水準を維持し、損失を最小限に抑えます。
在庫のトレーサビリティに対応
在庫の可視化においてはロットやシリアルの管理も重要になります。
NetSuiteではロットやシリアルを付与した商品のトレーサビリティにも対応しています。ロット番号のついた商品はロットごとの数量やコストの追跡が可能です。シリアル化した在庫は配送の際に特定の商品を選択することができます。
まとめ
本記事では、在庫管理の基本から、NetSuiteを活用する際のポイントを3つお伝えしました。
在庫管理は、企業の効率性と収益性を大きく左右する重要な経営プロセスです。変化の激しい現代において、高度な在庫管理システムは、企業が競争優位性を確立するための不可欠なツールと言えるでしょう。
そのような中でクラウドベースのERPとしての強みを活かしたNetSuiteは単なる在庫管理システムに留まらず、購買、販売、製造、会計といった他の業務プロセスともシームレスに連携します。これにより、サプライヤーからの入荷情報、顧客からの受注情報、製造ラインの進捗状況などがリアルタイムに共有され、サプライチェーン全体の最適化を図ることが可能です。
おわりに
私たちの導入支援サービスでは、専門のコンサルタントが企業様のERP導入をサポート、計画から運用、フォローアップ、オンプレミスや他システムとの連携に至るまで、一貫したサービスを提供いたします。詳しくは、お気軽にお問い合わせください。
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