(エンジニア向け)APIvsCSV連携! API連携時に考慮すべきポイント

今まで連携と言えばCSV連携でしたが、最近は社内外に限らずAPI連携の需要が高まっています。

その理由として利便性、セキュリティー性、保守性の担保と向上等、数多くの理由が上げられます。

では、従来のやり方(CSV連携)では何がいけないのでしょうか。本コラムでは、実際にAPI連携する際の方法や、メリット・デメリットを紹介します。

 

そもそものAPI連携についてはこちらをご確認ください。

 

API連携のおおまかな手順

まずはAPI連携の大まかな手順について説明いたします。

基本的にはAPI連携を行う場合はプログラムを書かないといけません。

ほとんどのSaaSはREST APIを提供しているため、プログラムの言語は問いませんが、ある程度プログラミングができないと活用するのは難しいです。

 

プログラムの処理の基本的な流れとしては下記となります:

 

①連携先と連携元で何らかの方法で認証を行う - 大まかに認証方法は二つ存在します:

OAuth1.0/2.0での認証

  • ユーザーが普段使用しているのと同じ画面でログインし、連携の許可を行います。

APIキーでの認証

  • SaaSの管理画面でAPIを使用するキーを発行します。

②認証処理の結果得たトークンを使用して、APIのリソースにアクセスします。

  • SaaSのデータをREST操作で取得・追加・編集・削除します。
  • APIによっては使用制限レートが実装されており、リクエストの数をスロットルする場合が多くあります。

③連携元APIから取得したデータを変換し、連携先にデータを追加・更新・削除します。

  • 連携元と連携先のデータ形式が相違する場合が多いため、プログラムでそのデータ加工を行ってから連携を行います。

④連携解除を行うタイミングで各サービスのアクセストークンの破棄を行います。

以上ご説明した点はCSV連携を行う際には手動でやる作業となるのですが、
API連携で実現することによって、全て自動化できるようになります。

 

 

API連携時に考慮しないといけない点(メリット、デメリット)、CSV連携と違う点

次はAPIとCSV連携の各デメリットとメリットについて説明したいと思います。

 

■CSV連携

CSV連携のメリット

APIが存在しなくともデータのインポートが可能

  • インポート・エクスポート先にAPIが存在しなくともデータのやりとりがSaaS同士で可能となります。

一括でのデータ更新が可能

  • 無論、データを一件一件目視で確認し、手動で更新するよりは断然早くて、ヒューマンエラーが発生しづらい

 

CSV連携のデメリット

SaaS同士のデータ移行の際、自前の手段でデータフォーマットの変換を行う必要がある

  • データのエクスポート先とインポート先のフォーマットが合っている可能性はかなり低いため、SaaSとSaaSの間での相違点を全てExcel術で対応する必要があり、かなり手間がかかります。

基本的に自動化できない

  • データの準備からインポート、チェックまでの作業を全て人間がやる必要があり、簡単なマスターデータ移行でもかなり時間がかかります。

ファイルのバージョン管理が煩雑となる

  • どのファイルが最新のマスターデータがわからない場合が多いです。


                                  などなど

■API連携

API連携のメリット

手作業の工数を大幅に減らすことが可能

  • 今まで人間がやっていたものをシステムに置き換えることで効率性と正確性を向上して、タイムリーなデータ連携が実現できるようになります。

セキュリティー性に優れている

  • ユーザーがデータを落として出したり入れたりする必要がなく、全てHTTPS通信(暗号化された通信)でデータのやりとりを行え、機密情報漏洩の防止となる。

業務に合わせられる

  • CSV連携の場合は、データの連携方法に業務を合わせる必要があるのですが、API連携の場合は業務に合わせ連携を設計することが可能となります。

その他CSVの利点もAPI連携にも該当します。

 

API連携のデメリット

開発者じゃないと使用できない場合が多い

  • 基本的にはプログラムを書かないと使用できません。
  • iPaaSを使うという手もありますが、一般ユーザーが簡単に使えるiPaaSが世の中にはあまり出回っておらず、存在したとしても値段がお手頃ではないケースが多く見られます。

連携処理を行っているシステムがダウンする可能性がある

  • 基本的にクラウドで連携処理を行うことが多いため、ホストされているクラウドサーバーに何らかの不具合が発生した際に、連携処理が止まる可能性があります。
  • 連携先と連携元のシステムがダウンするケースもあります。

エラーが発生した時にプログラムを修正しないといけない場合が多い

Master Hubなら面倒なことを一挙に解決します。

さて、ここまでAPI連携の基本的なやり方について紹介し、CSV連携との相違点と比較説明を行いましたが、最後にMaster Hubを使用することでAPI連携のデメリットをどうやって払拭できるかを紹介いたします。

Master Hubを使用する場合、プログラマーじゃなくてもAPI連携が実現可能となります。認証処理、APIとのやりとり、機密情報の暗号化など、従来であれば手組みで一から作らないといけない仕組みをMaster Hubがすでに標準機能として搭載しています。

Master Hubを使用すると、連携元、連携先のSaaSに通常通りログインし、簡単な連携設定をすることで、貴社の業務に合わせた連携フローが実現可能となります。もしMaster Hubの既存のフローで業務に対応できない場合はカスタマイゼーションが可能となっています。

また、これまでエンジニアが貼り付いて行ってきたエラー監視と不具合の対応はMaster Hubであれば、標準サービスとして提供していますので、柔軟かつ迅速にエラーの察知から解決まで支援が可能となります。

 

結論としましては、API連携でもデメリットはあるものの、Master Hubを導入することで一挙に解決することができ、貴社の業務を最大限まで効率化できます!

 



<「Master Hub」紹介ページ|画像かこちらをクリック

以上が「(エンジニア向け)APIvsCSV連携」についてのご紹介でした。

次回は非エンジニア向けのAPI連携開発工程についてご紹介します。

コラム公開予定日は4/27(火)となります。


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この記事を書いた人

株式会社ストラテジット